行動経済学の知見
システム1の特徴(※無意識層の働き(一部大脳辺縁系の働きも含む)思われる)
- 印象、感覚、傾向を形成する。システム2に承認されれば、これらは確信、態度、意志となる。
- 休みなく自動的かつ高速に機能する。努力はほとんど伴わない。主体的にコントロールする感覚はない。
- 特定のパターンが感知(探索)されたときに注意するよう、システム2によってプログラム可能である。
- 適切な訓練を積めば、専門技能を磨き、それに基づく反応や直観を形成できる。
- 連想記憶で活性化された観念の整合的なパターンを形成する。
- 認知が容易なとき、真実だと錯覚し、心地よく感じ、警戒を解く。
- 驚きの感覚を抱く事で、通常と異常を識別する。
- 因果関係や意志の存在を推定したり、発明したりする。
- 両義性を無視したり、疑いを排除したりする。
- 信じた事を裏付けようとするバイアスがある。(確証バイアス)
- 感情的な印象ですべてを評価しようとする。(ハロー効果)
- 手元の情報だけを重視し、手元にないものを無視する。(「自分の見たものがすべて」WYSIATI)
- いくつかの項目について日常モニタリングを行う。
- セットとプロトタイプでカテゴリーを代表する。平均はできるが、合計はできない。
- 異なる単位のレベル合わせができる。(例えば大きさを音量で表す)
- 難しい質問を簡単な質問に置き換えることがある。(ヒューリスティック質問)
- 状態よりも変化に敏感である。(プロスペクト理論)
- 低い確率に過大な重みをつける。
- 感応度の低減を示す。(心理物理学)
- 利得よりも損失に強く反応する。(損失回避)
- 関連する意思決定問題を狭くフレームし、個別に扱う。
※「ファスト&スロー」ダニエル・カーネマン著 早川書房
無意識層は常に自動的な判断行動をしている