書籍『WELL BEING』を題材にしたオンラインイベントを2023年3月22日(水)に開催しました。著者である亀ヶ谷正信(弊社代表)自ら、同書籍の内容を紐解きつつ「ウェルビーイング」について語りました。
まずは同書の内容に関する講演として、以下を語りました。
- Well-beingとは
- 事例
- 書籍の振り返り
- 研究
1.Well-beingとは
・Well-beingの成り立ちと定義
・日本語と英語の「Well-being」「健康」「幸福」の違い
・Well-beingに到達するためには自分にとっての正解を見出すしかない
・お金とWell-beingの関係
・Well-beingに到達するためには本質にフォーカスするべき
・本質=「人間関係という共通課題」
・人間関係(=キズナの健康)についての考え方や捉え方
・人生の大部分を過ごす職場において人間関係が良いほうがWell-beingに到達しやすい
・良好な職場づくりとは会社や上司のためではなく自身のためになる
といった話が出ました。
2.事例
今回の事例は「信頼について」をテーマにしたものでした。
健介は、同じ会社の別の部署に勤めていた元同僚と結婚しました。健介は、ある日会社で起こったある出来事について、帰宅後に妻に語ります。
妻のゆきは結婚後に退職して専業主婦をしているものの、健介と同じ職場で働いていたため、健介の話す内容を深く理解することができる人物でした。
健介はゆきに聞いてもらえたことに満足したのですが、週明けに出社するとゆきに話した内容が社内の噂になっていました。
実はゆきは今でも元同僚たちと交流があり、この週末も元同僚たちとランチを食べる約束をしていたのです。
健介から聞いた話をゆきがその席で何気なくしたところ、それが社内で噂となって広がりました。
健介の部署の上席は、社外にも他部署へも他言は慎むようにと厳命していました。ゆきに口止めしなかったのは確かに自分だが、まさか言うなんて…と健介はモヤモヤしてしまうのでした。
3.書籍の振り返り
事例を分析するために、書籍の内容を振り返りました。
事例を考えるうえでカギになる「思考」と「意識」についてを中心に振り返りました。
4.研究
キーワードの確認①
信用と信頼
・信用=Credit:過去の実績や成果を信じられる
・信頼=trust:未来の行動や感情を信じられる
・信用や信頼と脳のメカニズムとの関係
・「能力」と「意図」を信じられると信頼が生まれる
キーワードの確認②
隠れた前提
・信頼している間柄では、話さなくても理解し合っている「あたりまえ」が増える
・結果として「隠れた前提」が生まれる
これらを確認したうえで、事例の中で起こっていたことを脳科学的に分析し、健介はどうすれば良かったのかについて整理しました。
質疑応答
参加者の方から「自尊感情についてWell-beingの観点で考えると、どのような意見を持っているか?」というご質問がありました。「感情のメカニズム」「二次感情」「情動」についての説明の後、それが自尊感情とどう関係するか、自尊感情の向上のために何をすればいいのかを回答しました。
別の参加者の方から「企業において従業員のWell-beingを高めていくために、従業員のキズナの健康を促進していくために企業にできることは何か?」というご相談がありました。「精神発達」や「体験」といったキーワードをご紹介しつつ、どのようなことに取り組んでいけそうか、手掛かりになりそうなことを伝えました。
今後の予定
WELL BEING推進グループでは、今後も具体的な事例を取り上げながら書籍『WELL BEING』の内容をご紹介するイベントを開催していきます。
2023年4月18日(火) 19:30~20:30
https://shd20230418.peatix.com/
2023年4月24日(月) 19:30~20:30
https://shd20230424.peatix.com/
毎回異なる事例をご紹介します。ぜひまたご参加ください。