この記事では、書籍『WELL BEING』やアプリ「Happiness Book」を活用いただいている株式会社手原産業倉庫の今井あかり社長に、書籍やアプリについて伺っています。
「他人に自分の機嫌をとってもらいたがる人が多い」
「自分で自分の機嫌を取れたほうがいい」
「いくら人材育成と言ったって、本人が成長したい、学びたいと思わなければ成長はない。それに気付く人をつくっていくことが大事」
と語る今井社長が、書籍『WELL BEING』やアプリ「Happiness Book」を高く評価してくださる理由は何なのでしょうか?
書籍『WELL BEING』やアプリ「Happiness Book」との出会い
もともと脳科学が好きだったのですが、ある勉強会に「脳科学の視点からウェルビーイングを語る講師が来る」ということだったので参加しました。その講師が亀ヶ谷さんでした。その日のうちに書籍を購入し、自社内でセミナーもやりました。2022年2月頃です。
その年の4月の新人研修でも書籍の中身を題材にしました。
夏には亀ヶ谷さんと数名の方々との懇親会に滋賀から参加させてもらったり、亀ヶ谷さんにも自社の研修の講師をお願いしました。
書籍の最初のほうにケーススタディが出てくるのが分かりやすくていいですね。
自社メンバーにも読んでもらった際、「ケーススタディが分かりやすかった」「自分の身の回りに置き換えて考えられた」と言っていました。
また、アプリもあると聞いた時点で、既にそういうものがあるのなら導入したいと思い、アプリも導入させてもらいました。
アプリ「Happiness Book」の導入で解決したかったこと
私自身が仕事において悩み続けているのは、「人は自分の機嫌を人にとってもらいたがり、機嫌を取ってもらえないと機嫌を損ねて会社を辞めてしまう」ということでした。退職する人からは様々な理由を聞きましたが、私から見るとほとんどは機嫌を損ねて辞めるケースでした。
でも、そんなにみんなの機嫌ばかり取り回れないですよね。最初は従業員の機嫌を取り回れないことが自社の組織としての弱い点なのかと思っていましたが、ある時ある方から「自分の機嫌は自分で取れたほうがいい」という言葉をもらいました。
亀ヶ谷さんの書籍『WELL BEING』にも「物事の捉え方」や「相手との共感をどう持つのか」などが書かれていますが、書籍やアプリ「Happiness Book」は、自分で自分の機嫌を取ることを学ぶきっかけになると思っています。自社のみんなに知ってもらいたいと思い、アプリを導入しました。
書籍とアプリをどう関連付けて活用するか
まず書籍に書いてある脳の仕組みを理解すると、動機づけがやりやすくなります。何も知らなかった時に思っていたよりも動機づけのための仕掛けができます。
どういう仕掛けが効果的か、実際どれくらい効果があったかの判定はアプリで見えてきます。その人の特性みたいなものに合わせて動機づけができるので、マネジメント側にとっても、従業員側にとっても良いのではないかと思います。
アプリの導入の状況
自社では正社員だけでなくパートやアルバイトも含めて全社員を対象に導入しましたが、アプリをダウンロードしているのはほとんどが正社員です。
人のマネジメントに関して悩んでいる人はアプリを使いたい、アプリの中身をみたいと思っているように感じます。
逆に、仕事仲間の好き嫌いに悩んでいる程度の人はアプリをダウンロードしたり使ったりすることにそんなに積極的ではないようです。
書籍やアプリを活用して従業員を盛り立てる
同僚に対する好き嫌いが前面に出てしまってうまく仕事が進まない、本人もそのことで悩む、という事態は好ましいことではないですよね。嫌いな相手とでも正しく仕事を進めていかないといけません。
意気投合する関係性ばかりではない中で良い関係を作るには工夫が必要です。「嫌いな人とは仕事せず他の環境に移ればいい」と考える人も少なくないと思いますし、それはそれでいいと思います。ただ、何回転職しても気の合わない人はいるものなので、工夫することの必然性をなるべく早く認識できるほうがいいはずです。
そしてその工夫の仕方を教えてくれるツールになるのが書籍やアプリではないかと思います。
ちなみに、本人が自分で自分の機嫌を取れない、人間関係を良くする工夫の必要性を分かっていない段階では、自分の悩み事や困り事を認識できていない可能性もあります。その時にいくら書籍やアプリを薦めても「自分には関係ない」と思われてしまいます。各々の日常にある具体的なケースや場面を取り上げて、「こういうことない?」「こういうこと困ってない?」と伝えていくと関心を向けてくれるかもしれません。書籍もアプリも薦めて終わり、導入して終わりではないので、定着するまでやるならば、そういった方法がありそうです。