健幸度を構成するココロ・カラダ・キズナの健康度。そしてそれぞれの満足度を見ることで、離職の予兆、アブセンティーイズムの予兆、プレゼンティーイズムの予兆を知る事ができます。また、パーソナリティ分析から、コミュニケーションに起因した職場でのストレスリスクを察知することも可能です。
全ては一人の中に
人が組織をつくるのは、組織に属していた方が自分にとってより良い状態なれるから、のはずです。でも人間関係は時としてストレスをもたらします。ストレスをもたらすのに、人間関係を求める。なぜでしょう。この様に、人間というものは、矛盾を内包していて、一つの論理だけでは説明が難しい事例が多々あります。
弊社では、こうした矛盾が脳の中にある「思考のメカニズム」と「感情のメカニズム」の機能の違いだと説明しています。離職やアブセンティーイズム、プレゼンティーイズムなど目に見える現象としては多岐に渡りますが、人間の脳のメカニズムを紐解いていくと、その根本原因は思っているよりも単純です。なので、個人を多面的に、そして深く分析することは、組織としてのリスクを予測することにもつながるのです。
チーム分析から見えること
チームにおけるパーソナリティのばらつきをみる事で、そのチームの持つ特性が掴めます。これはチームの生産性向上だけでなく離職予防にも繋がると言えます。
以前とあるチームの分析したところ、五人のうち四人が全て同じパーソナリティ特性、一人だけ真逆のパーソナリティ特性を持っている事例がありました。パーソナリティデータのみの分析から、おそらく外見的には活発な四人は非常に和気あいあいと仕事をすすめている雰囲気であろう事のほか、真逆の一人は意見も言えずにストレスを感じている可能性があるのではないかと仮説をお伝えしました。特徴についてかなり言い当てているというご評価と、その一人が実は現在休職しているというお話を聞きました。この様に、個人のパーソナリティの集合として集団を分析することで、その集団内の個人のストレス等も予測する事ができるのです。
こうした分析は、その改善対策といういみでも活用できます。人と違う意見であることを活かすためには、ダイバーシティ&インクルージョンなどが大事と言われますが、実際のところ腹落ちするのはなかなか難しいものです。パーソナリティ特性における多様性理解を進めると、短期的にも相互理解が深まり、お互いのストレスを軽減する事ができます。