2022.05.18

健幸度®︎を分析する

ココロ・カラダ・キズナの健康度、満足度、ヘルスリテラシー、行動変容ステージ、パーソナリティやライフステージなどが分析できます。それらの関わりや分解を通し、各部署や御社でお持ちの既存データとの掛け合わせで、起きている問題の裏にある本質的な課題を明らかにすることが可能です。

隠れたリスクを明らかに

御社では既に組織分析、個人分析など様々なサーベイをやられているかもしれません。そうしたデータをうまく活かせていないという事例はありませんか?弊社の健幸度®︎サーベイを掛け合わせることで新たな気づきがうまれます。例えば健幸度®︎だけでも、既存の人事配属データと組み合わせることで部署ごとで違いをみてみる事ができます。健幸度®︎が高いところと低いところがあり、その違いをココロ・カラダ・キズナの健康度というかたちで分析を進めていきます。最終的には、課題のある部署においてパーソナリティのチーム分析をしてみると、認知の違いによるストレスが根本課題であるという仮説も導き出せます。健幸度®︎サーベイは視座が従業員になります。そこには仕事もプライベートも全てを包含した全体があらわれます。例えば介護離職の問題。個人的な課題だからといいだせずやめていった社員はどのくらいいるでしょう。個の課題を網羅する事は、組織において今後起こりうる様々なリスクを事前に予知し、解決策を従業員が皆で協議しながら作り出していくといった時間的余裕も生み出します。

本質的な課題とは

例えば肩がこる。そうした体調の不調は、テレワーク時のモニターの高さが合わないため、肩に負担がかかり筋肉がこり固まってしまったという場合もありますが、慢性的なストレスが原因ということも考えられます。自律神経が狂い、筋肉が緊張し、血流が悪くなり、代謝が悪くなり、痛みの元ととなる物質がたまるというつながりです。また、頭痛や腰痛なども、多くの場合で慢性的なストレスが悪さをしているケースが多いのです。慢性的なストレスは全く自覚がないこともあるので厄介です。表面上におきた様々な問題を個別に対応していくのでは、もぐらたたき状態になります。どの問題に取り組むか。つまり何を課題をするべきかが重要な問いです。

対処の方法

古代ギリシャ時代、医師の祖と言われているヒポクラテスは「ヒトはだれでもカラダの中に100人の名医を持っている」と話しています。これは、人間にはホメオスターシスという元にもどろうとする強力な力があり、多少の変化に対しては適切に休養をとれば自分自身で回復できることをしめしています。擦り傷をしても治るし、悲しいことがあっても立ち直れるし、友達と喧嘩しても仲直りできる。ココロ・カラダ・キズナの健康は常にゆれ動いていますが、私たちは自分で自動的に回復するすべを持っているのです。

常にゆれ動いている、しかもお互いに関係し合っている複雑な関係。それがココロ・カラダ・キズナです。ある振れ幅の範囲内にある「ふつう」の状態から、何かしらの理由で外れすぎると、元に戻らなくなってしまう状態になります。それが病気と言えます※。病気になると自分では元に戻せなくなるので、何かしらの外部からの介入、つまり薬や治療、カウンセリングなどが必要になるということです。

ココロ・カラダ・キズナの全体に目を配り、まず自分自身の「ふつう」を知ることで、自分自身の「異常」にいち早く気づく。気づいたら、自分の責任として休養を意識し、自分自身のホメオスターシスを最大限生かす。早めに気づけば、ほんの少し睡眠の質を見直すだけで回復することもできるわけです。それが自己管理です。ただ、時として外部の協力を得なくてはいけないときもあるでしょう。そんなとき、Well-beingにおいて組織はまさに互助共助の場とも言えます。困ったときはお互い様。小さな協力関係で収めることができるのであれば、お互いのキズナの健康が満たされ、職場を明るくしてくれるでしょう。

※2019年6月に富山大学と東京大学の共同研究において、血圧や心拍数など生体信号の揺らぎを測定し、数学理論「DNB理論」を活用することで、病気と未病の状態を数学的に証明がなされています。