2023.02.13

【イベントレポート/2023.02.10】ウェルビーイング=思考と感情が両方一致して満たされた状態に脳科学で到達する!?

2023.02.13

2023年2月10日(金)に、2021年に発表された書籍『WELL BEING』を題材にしたイベントを開催しました。著者である亀ヶ谷正信(弊社代表)自ら同書の内容を紐解きつつ、ウェルビーイングについて語るという趣向です。

人間関係のストレスにフォーカス

同書は、脳科学の視点からウェルビーイングについて詳しく述べることを試みた書籍で、
・自分は頑張っているつもりなのに評価されない
・正しいはずのことが通らない
・相手を説得したい
といって家庭や職場の人間関係で悩む主人公のショートストーリーを織り交ぜつつ、
脳の仕組みとウェルビーイングについて整理して語るという内容でした。

このイベントはその内容を引用しながら、
人間関係に普段から感じているストレスや心の動きについて、
なぜそうなるのかを分かりやすく説明することを目指しました。

講義は3つのブロックで構成

イベントでは、著者からの40分程度の講義+20分程度の質疑応答の流れでスタートしました。

講義は3つのブロックで進行しました。

Well-beingとは
裏にある構造~脳のメカニズム~
思考と感情の一致

それぞれのパートの内容は
・ウェルビーイングそのものについての説明
・なかなかウェルビーイングに至らない状況を作り出している脳のメカニズムについての説明
・ウェルビーイングな状態(思考と感情が満たされた状態)を作り出す手法についての説明
でした。

Well-beingとは:人間関係もウェルビーイングに欠かせない要素

日経新聞がWell-being Initiativeという活動を取り上げる、就職活動においてもウェルビーイングに関する取り組み状況が就活生から見られているなど、ウェルビーイングが日本社会の中で存在感を増している話が紹介されました。

続いて、ウェルビーイングという言葉はWHOによる「健康」の定義の中に登場すること、その定義の内容、WHOの「健康」の定義と日本語の「健康」の意味が異なっていること、ウェルビーイングが個人だけでなく組織経営においても良い影響をもたらすことが分かっているといったことなどが紹介されました。

「飲み会に誘われて、精神的にも人間関係のうえでも満たされる人もいれば、居心地が悪く早く帰りたいと思う人もいる」という具体的な事例を挙げて、個人にとってのウェルビーイングは人によって異なるということが紹介されました。

ウェルビーイングにおいては、人間関係の良好さ(書籍では「キズナの健康」と表現)も欠かすことのできない要素であることが紹介されました。また人間関係はウェルビーイングに欠かせないものであると同時にトラブルのもとであることも明言されました。このトラブルの背景には脳のメカニズムが関与していることが示唆され、「裏にある構造~脳のメカニズム~」のブロックに移っていきました。

裏にある構造~脳のメカニズム~:脳には「思考のメカニズム」と「感情のメカニズム」がある

人間関係のトラブル、自分と周囲の環境とのトラブルは、物事を知らず知らずのうちに二項対立で捉えているからであり、二項対立で捉えることは人間の脳のメカニズムに由来するという話が紹介され、続いて脳のメカニズムとして「思考のメカニズム」と「感情のメカニズム」が紹介されました。

思考のメカニズムのポイントとして、写真や図を示して聴いている方々が実際に体験できる工夫を込めつつ、人との認識の相違や意見の違いが生まれる理由が説明されました。

感情のメカニズムのポイントとして、ミラーニューロンと呼ばれる細胞の話題を挙げ、感情は相手に移ることなどが説明されました。

これらの話題を通じて、なぜ人は人を求め、同時に人と争うのかを説明しました。

思考と感情の一致:意識を自分の内側に向けることで思考と感情を一致させよう

ウェルビーイングとは、思考と感情がどちらも満たされた状態であること、感情だけが満たされた状態は長続きをしないことが明言されました。

その後、意識のメカニズムの説明として、書籍にも掲載されている錯視の図を示しながら、意識には指向性があること、焦点を当てたところ以外は都合よく補正されることを体験してもらいました。

意識のメカニズムを自分の内側に向けることで思考と感情がどちらも一致して満たされた状態を作り出せることが紹介されました。

感想に代えて

書籍『WELL BEING』に書かれている脳科学の知見を紹介する密度の濃い37分間でした。太陽が沈んだ後も電気によって明るい中で暮らし情報の洪水に溺れる現代社会は脳に合っていないのではないか(古代は太陽が沈んだ後は星空や焚火を見ながらボーっと自分のことを考える時間があったから)など、ウェルビーイングに到達するための脳の使い方のヒントがあったように思います。

今後について

初回の今回は、書籍に書いてある脳のメカニズムの紹介を中心に話しました。
次回からは、「職場の人間関係あるある」と「家庭の人間関係あるある」を毎回1例ずつ紹介し、それらの事例を書籍に載っている脳科学やウェルビーイングの知見から読み解くと何が言えるのかをお届けすることになりました(事例は毎回異なるものを用意いたします)。

今後ともぜひ、WELL BEING推進グループ(SHD株式会社)のイベントにお越しください。

2023年2月27日(月) 19:30~20:30

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2023年3月8日(水) 19:30~20:30

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2023年3月22日(水) 19:30~20:30

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