書籍『WELL BEING』を題材にしたオンラインイベントを2023年3月8日(水)に開催しました。著者である亀ヶ谷正信(弊社代表)自ら、同書籍の内容を紐解きつつ「ウェルビーイング」について語りました。
40分の講演と20分の質疑応答で構成するイベントで、講演は以下の4つのパート(章)に分かれていました。
- Well-beingとは
- 事例
- 書籍の振り返り
- 研究
1.Well-beingとは
・ウェルビーイングという概念がどう出来上がったか
・ウェルビーイングとはどういう意味/定義か
・日本語と英語の「健康」や「ウェルビーイング」の捉え方の違い
・ウェルビーイングとお金の関係
・ウェルビーイングに至るための施策には様々なものがあるが、「本質的な課題」を見極めることが重要
・ウェルビーイングを構成する「キズナの健康」(≒人間関係の良好さ)について
など、ウェルビーイング自体についての様々な基本情報が紹介されました。
また、職場において従業員のウェルビーイングを追求することは経営においても良い効果をもたらすということが、いくつかの事例とともに紹介されました。
2.事例
今回はある職場において、
上司はある部下のことを「社歴も経験もあるのに指示待ち人間から脱せられない」と嘆くが、その部下本人にはまったく違うものが見えていた…という事例が示されました。
上司の独白と部下の独白が順に紹介され、見えているものや言い分がまったく異なり食い違っていることが見て取れました。
3.書籍の振り返り
その事例を分析するためにカギとなる脳科学の知見(脳のメカニズム)を、書籍を紐解きながら紹介しました。
今回は特に「意識のメカニズム」と呼ばれるものを中心に取り上げましたが、思考のメカニズムと感情のメカニズム、思考と感情が一致することの重要性についても触れられました。
4.研究
書籍に掲載されている脳のメカニズムを(「意識のメカニズム」を中心に)当てはめながら、先ほどの事例を読み解きました。
上司と部下それぞれの意識の向く先や向く範囲の広さを表現するマトリクスを提示しながら話が進められました(後の質疑応答において、このマトリクスが大変分かりやすかったという感想もありました)。
質疑応答
書籍『WELL BEING』を読んでいる最中であるという参加者の方がマイクON・カメラONで発言をして下さいました。亀ヶ谷氏が「ウェルビーイングをテーマに事業をしている動機」や「これから向かおうとしている先」ついて、発達障害特性とウェルビーイングの関係についてどう捉えているかについて、質問がありました。
次の方からは、「ウェルビーイングという概念を広めて行く際にどういう表現の仕方をすると伝わりやすいか(「ウェルビーイング」と言っても伝わらない。「幸せ・幸福」と言うと怪しいものだと思われてしまう)」という質問がありました。
今後の予定
WELL BEING推進グループでは、今後も具体的な事例を取り上げながら書籍『WELL BEING』の内容をご紹介するイベントを開催していきます。
2023年3月22日(水) 19:30~20:30
https://shd20230322.peatix.com/
2023年4月18日(火) 19:30~20:30
https://shd20230418.peatix.com/
2023年4月24日(月) 19:30~20:30
https://shd20230424.peatix.com/
毎回異なる事例をご紹介します。ぜひまたご参加ください。